Rika

2023年8月17日5 分

ジョリーフォニックスとは?|魅力や特徴について解説します。

最終更新: 2023年8月21日

こんにちは!西原町@沖縄で「ハピッシュ英会話スクール」という小学生向けの英会話スクールを開講しているRikaです。

今回は、当スクールでも取り入れている「ジョリーフォニックス(Jolly Phonics)」の魅力や特徴について、お話をしたいと思います。

数あるシンセティック・フォニックス・プログラム(教材)の中から、世界150以上の国や地域で取り入れられている(2023年8月現在)、ジョリーフォニックス。

※シンセティック フォニックスについては過去の記事「フォニックスって何?」をご覧ください。


 

その最大の魅力であり一番の特徴は、ジョリーフォニックスが、「多感覚なアプローチ」を通じて、子どもたちが楽しみながら、自分の力で、基本的な英語の読み書きができるようになるプログラムである点です。


 

※多感覚なアプローチ:ジョリーフォニックスでは、一つの文字に対して「絵を見る」「お話を聞く」「声に出す」「動作をする」「書く」「触れる」「想像する」といったたくさんのアプローチを取り入れています。


 

では、早速、ジョリーフォニックスの魅力や特徴についてみていきましょう。

ジョリーフォニックスは多感覚(マルチセンサリー)なアプローチ

ジョリーフォニックスは、お話や絵本、歌、アクション(動作)など、様々なアプローチを用いて、一つの「文字」と「文字の音」を学習していくという指導法です。そのため、小さなお子さんでも飽きずに、楽しみながら学ぶことができます。

英語の読み書きの学習というと機械的な反復練習がイメージされますが、ジョリーフォニックスでは、多感覚(視覚・聴覚・触覚・運動感覚)をフルに活かして、楽しく「文字」と「文字の音」の関係を学びます。

では、多感覚(マルチセンサリー)のアプローチがなぜ良いのでしょうか?

みなさんは、これまでに「視覚優位」や「聴覚優位」、「言語優位」といった言葉を聞いたことはありませんか?


 

子どもに限らず、人は「認知特性」と言って、「物事を記憶・理解・表現しやすい」手段を、それぞれが皆違った形で持っています。

歌ばかり聞いても、耳から学ぶのが難しい子どもには、その歌は英語を学ぶ助けにはならないでしょう。また、同様に、文字を何回も書くという練習が誰にでもよい方法だとは言えません。アクションやイメージで学びやすい子にとっては、単なる反復トレーニングが、大きな学習負担になる場合もあるのです。

ジョリーフォニックスは、様々な認知特性に合わせた多くのアプローチを用いているため、どのような認知特性を持った子どもにもフィットするようにできていて、興味関心を引き出すことができます。

歌で覚える子や、お話やイラストで覚える子、動作と音で覚える子など、子どもの認知特性が多種多様であっても、子ども自身が得意とする感覚・手段を使って楽しく学べる学習法であるため、大変優れたアプローチだといえるでしょう。


 

自分の力で、基本的な英語の読み書きができるようになる

ジョリーフォニックスでは、まず綴りの音そのものの指導から入り、その後、子どもたちが自分の力でそれらの音を結合(シンセサイズ)して単語を読んでいくことができるよう指導していきます。
 

学んでいく中で、英語のつづりの規則性がわかるようになり、単語のつづりを暗記に頼る必要がなくなります。

ブレンディング(文字と文字をつなぎ合わせて、1つの単語として読むこと)やセグメンティング(ブレンディングの逆。単語に含まれる音を識別して、音に対応する文字を書くこと)の練習をすることで、単語の音を聞いてつづりを推測したり、つづりを見てそれを正しい発音で読むことが出来るようになります。


 


 

英語の読み書きや、英語学習そのものに対するハードルを下げてくれる

英語を学ぶ子どもたちが最初につまずきやすいのが読み書きだと言われています。そして、ここでつまずくと、その先の英語学習が苦痛になってしまうことも・・・

ジョリーフォニックスでは英語の文章によく出てくる文字(S)から学習していき、段階的に学んでいきます。

英語学習の基礎となる読み書きを体系的に、丁寧に学習していくことで、単語の読み書きや英語学習そのものに対するハードルを下げてくれる役割もあるのです。


 

英語を母語としない子供でも楽しく学べる

現在、日本で指導されているフォニックスは 、ある程度子どもが英単語と発音を知っていることが前提の教え方が多いですが、ジョリーフォニックスは英単語をあまり知らない子どもでも、無理なく楽しみながら学ぶことが出来ます。

そのため英語を母語としない子どもたちにも適しており、世界150以上の国や地域で取り入れられています(2023年8月現在)。


 

特別支援が必要な子どもにもやさしいプログラム

それぞれの文字にアクションを付けたり、一つの文字を指導するのに大きな絵本を使ったり、お話を聞きながら指で絵本の文字の形に触れたり、リズミカルな短い歌を歌ったり、ゲーム感覚で楽しんだり、子どもたちの感覚にアピールする様々な方法を、ジョリーフォニックスは開発しました。

これらの視覚、聴覚、身体感覚などを複合的に取り入れたシンセティック・フォニックス・プログラムで学んだことは、子どもたちの記憶に残りやすくなるだけでなく、LD(学習障害)や発達障害を持つ子どもたちにも高い学習効果があると報告されています。

楽しみながら学習し、自然な流れでフォニックスの概念を理解することができるため、どのような子供にも効果的な手法といえます。